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思ったこと

山登りは総合力のスポーツです。
その人の体力、そして頭脳、知識、判断、決断、今までの経験、情報収集(無責任な人間の発言に騙されないことも大事)、天候、準備、状況判断、持久力、瞬発力、体調、今現在の自分自身を客観的に見ることができているのか?とにかくその人が背負っているもの全てを使ってやるもの。これはすべての大前提。コンビで行こうがパーティーで行こうが基本は個人競技。頼れるのは自分の体力と足。



山が笑ってくれている限りは誰でも楽しめる。一生の思い出に残る山行になるはずだったのでしょう。
が、一転山が怒り出したら大変な事態になることがある。

いろいろ疑問の残ることがありますが企画段階からおかしいのでは。
寄せ集めのついさっき出会った人たちと一緒に山を泊まりながら行動なんて私には怖くてできません。しかも北海道への遠征、長距離の歩きを強いられる登山としてはだいぶご高齢の18人の団体とか?ガイドが全員の健康状態や力量をきちんと把握できていたのか?天候の判断は?すべてが刻々と変化する事をすべてこなせるとは思いません。


ツアーというのは本当に怖い。
ガイドの力がまずわからないし責任もリーダーシップもわからない。ガイドは安全面を第一に考えながらも、同時に会社からの「利益を出せ」の板挟みにあっている可能性はかなり高い。客も高いお金を払って時間をかけて来ているので中止といえば不満を言い出すのも多いはず。会社と客(お得意様)の間にいるガイド、安定しない天候でもGOを優先しやすい。そんなガイドに、ついさっき会った人に命を預けられますか?
集まったツアー客も寄せ集めですからお互いどういう人がいるかもわからない。個人で知識や体力やスピードの違いももちろんある。
気心の知れた、相手の性格や力を知っている「チーム」として行動するのならまだしも、見ず知らずの人たち多数で団体行動なんて俺はご免です。そんな中で一緒に死にたくはない。
まともなリーダーのいるチームならば意思が統一できるはずなのです。健康面もよくわかるし意見を交わすだろうし、今日は天候がやばそうだ。やめないか?となるはずなのです。
知り合ってすぐに突っ込んだ話をするのはまず無理ですよね。帰りの飛行機まで組まれたスケジュール、他人への気兼ね遠慮もある。疲れていても休めない。惰性で動かなきゃいけなくなることもたぶんある。
ツアー参加者も考えがそこまで及んでおらずかなり甘かった。山をまともにやっていた人たちとは全然思えない。
それと、会社はガイドに最終的な判断は任せているというが、事故が起こったらまるでトカゲの尻尾きりみたいじゃないか。企画したのは会社だろうに。

中高年の方が遭難するケースが非常に多いですが、山がどんなところか理解しまともな山歩きをしていない人、現時点での自分の力を客観的に見えていない人はそれは遭難するでしょう。
遭難していなくてもそれは今までしていないことが単にラッキーだったとも言えます。自身を客観的に見ていない(自分の衰えというものを認めていない人も含む)遭難者予備軍が今は山にたくさん入っています。北アルプスのどこどこに登った、次はどこどこだ、百名山だ、この一眼レフできれいな写真を撮って周りに自慢しちゃうぞ~!ミーハー気分で山はできない。

夏山は素晴らしいです。花、景色、すべてが。
ネットやメディアを通してそれは視覚で訴えてきますね。美しい写真を載せてくれるブログもたくさんあります。
しかしそれは大きな落とし穴です。きれいなところしか見せないテレビやネットや映画や誇大広告や山の業界に踊らされる。また、一度いい景色を見てしまうとそれがどんどんエスカレートして中毒になっていることもよくある。次から次へと出かけたくなるのです。
自分もこの景色をあの花を見られるのではないか、ぜひ見たい!と調子づいてひょいひょいと観光気分で自分の能力を明らかに超えている高い山に出かける。そして…


登山は「極めて非日常的」な事をしているのだということを忘れてはいけないと思います。
どんな山でもすぐ隣には死の危険があるということですね。どんな低い山でもです。
自戒を込めて。





「山を甘く見ちゃあいけねえ。山には恐ろしいものがいっぱいあるでよ」




子供の頃に観て以来、しばらく一人でおしっこに行けませんでした。
今はいい教訓です。



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共通テーマ:日記・雑感

コメント 14

ぐりこママ

今日このニュースをネットで見て、多くの方が亡くなられ、いったい何が起こったのだろうと思いました。
私のような素人には何もわかりませんが、ツアーとか、ガイドさんが付いてくれる、とかいうと安心してしまうというのは確かにあります。
考えさせられました。
自分の為、待っている家族の為、必ず無事に帰ってこなければ・・・。
by ぐりこママ (2009-07-17 19:23) 

よしころん

私もこの遭難はすごく考えさせられました。
ニュースを見た娘達から「山、気をつけてね。」とも。
カズさんから何度も言われた「山を舐めたら死にますよ」の言葉が頭の中でリフレインしました。
by よしころん (2009-07-17 20:21) 

わだっち

はじめまして。半年ほど前からvisitさせていただいてます。

カズさんにとっても同感です。
山、行って天気よければ美しくていい景色にめぐりあえるけど、そんなに簡単なことばっかりじゃぁない。。。

「自然」は、山も海も、きれいなだけじゃないですよね。
信頼できる人たちとの人間関係、そして自分の確からしさで成り立つ場所です。
見ず知らずの初めて一緒に行動する人々と、日程とツアー料金先行で訪れても安全な所がどこなのか、自分で判断しなくちゃいけないです、きっと。

低山だって、疲れで足元がおぼつかなくなり、思わずドキってしてしまうようなことってある。

ツアーに申し込む段階で、既に人に頼ってます。自分の経験からも。
自分ひとりじゃ行けないから、申し込んでるんだよなぁ・・・

そんなこと判っててツアー催行する部分も、きっと旅行会社にあるんですよね、想像するに。

ううぅん・・・何をするか、どう行動するか、最後は自分の判断だ。そう考えて山に行かないと。

体がついていかない今日この頃を振り返ってのコメントでした。
by わだっち (2009-07-17 20:55) 

きのこ

私もこのニュースを見た友人より「本当に気をつけてね」「大丈夫!?」と心配されました。

山は本当にいいです。今回のツアーの皆さんもとても楽しみにしていたでしょうね。実際の状況は分かりませんが、ツアーであろうが、一人であろうが、自分が山に行く以上、自分に責任を持って行かなければいけないと思いました。
私も何度かバックカントリーツアーに参加したことがありますが、確かに他の人の力量も知らず、どんなところを滑るのかも分からず、もちろん地図を持つわけも無く、ガイドに付いて行くという行動パターンでした。

1人で山に登るのも勿論危険な事だと思いますが、そのような他人任せのツアー登山も恐ろしいものですね。
自分もどっぷりと「遭難予備軍」の一員ですが、これからも、遭難要因をできる限り回避することを怠らずに、山に微笑んでもらいたいです。
by きのこ (2009-07-17 21:14) 

カズ

☆ぐりこママさん
私も朝起きてびっくりしましたが、しかしこういう事故というのは予想できることだったなあとも思いました。途中までは皆さん本当に楽しんでいたはずなのですよね。しかし状況が。。。

☆よしころんさん
あれはマツダランプの遭難とほとんど似た感じで、無理をして疲労して悪天候が重なり最終的には凍死ということのようです。情報も道具も当時と比べたら飛躍的に伸びているのにこのようなことになるとは。。

☆わだっちさん
はじめまして!コメントどうもありがとうございました。
夏山シーズン突入と同時にとんでもない遭難が起きてしまい残念です。昨年の白馬岳の大雪渓の土砂崩れ事故もそうでしたが、自分の頭(知識や判断や決断力)をガイドさんに全部預けちゃうのもどうかな~といつも思っていました。
今回はまず人が多すぎでしょうね。しかも高齢者を含む団体行動でスケジュールを黙々と消化するというのは無理がありすぎだったかなあと思いました。こういう人数ではガイドが全員を把握するのは難しいでしょうし、緊急事態が起こった場合に対応するのは絶対に無理だと思います。
ツアー会社としては「お客」が少なければこの遠征ツアーは中止にするはずですが、お客さんになってくれるのはお金を出してくれる高齢な方々というシステムがそこには存在しており。。。
自然はいつもメッセージを送っているわけですがそれに答えられるものを磨いていけたらなあと思うのですが、やはり自分に見合った山行を過信せずにやるのが一番かなあ。
またよろしくお願いいたします!

☆きのこさん
だいたい遭難する時というのは、体が疲労して頭も疲労、『全てが面倒くさく』感じるようになってきて、考える事を放棄しだすのですよね。そんな状況で判断や決断なんてできませんからボタンを掛け違ったまま結果として重大なミスに繋がったりすると。
早く帰りたいので近道を行ってゴールまであと5分のところで沢に滑落したとか、せっかく持ってきた装備を面倒くさがって(かっこつけて)使わないまま遭難したとか。。
登山は体力があることは大前提なのでしょうが、遭難要因は減らせるはずなので。。

by カズ (2009-07-17 23:03) 

sara-papa

ショッキングな遭難事故ですね!
どうして、避難小屋でビバークして救助要請しなかったのか。
他のパーティーはいなかったんだろうか?
いずれにしても、エスケープルートもないようなところをガイド便りだったとしたら、このツアーの参加者は自殺行為だと思います。

by sara-papa (2009-07-18 10:03) 

ララアント

私は登山にもツアー(団体)があるのに 先ず 驚きました。
その上 北海道なのに 西のほうの人が多く
素人ですが企画段階からおかしいように思いました。
登山での中高年の事故が多いと報道されている中で
安易に儲け主義なのか 企画され・・・ 更にその企画に乗ってしまう
登山者(それもけっこう経験がある)がいるのにも驚きました。

きっと北海道の大雪山系も 「高山植物が咲き乱れ!!」などとの
コピーがされていたのでしょうか!?
雪(雪渓?)の多く残るトムラウシ山 ・・・カズさんが記事にせねばという
思いが伝わってきました。
by ララアント (2009-07-19 08:22) 

旅爺さん

今回の遭難事故もガイドの話を聞いてると、何やってるんだ!”と言いたくなります。 あの状況下で一人ダウン、四人ダウン、それでも進んだとか、 開いた口が塞がらないとはこの事ですね。 中止の決断が出来ないガイドではあきれました。
でもカズさん、注意していても雪崩やスリップ、落石などは防ぎきれない面もあるので無茶しないでね。
by 旅爺さん (2009-07-19 16:54) 

いろは

こんばんは^^
登山はカズさんの仰る通り、基本は個人競技なのでしょうね〜
体力が無くなっても、それを認めたくない気持ち、なんてこともあるかも知れませんね。
何のツアーでも同じだと思います。嫌でも進まなければならないこともありますね。団体行動ですから・・・
旅爺さんも心配されている、単独行動も心配はあります。
何かあった時、どうするのか・・・
山はある意味、怖いところだと思います。
いつかのカズさんの止める決断をなさった時の事を思い出します。
冷静な判断が必要ですね。
by いろは (2009-07-19 19:53) 

achami

非日常的なことは、不測の事態を想像することが大事ですね。
山の事は解りませんが、海でも同じ事です。
何本潜っても常に危機感は必要だし、自分の体調や、グループのことなど
注意するべき点は、とても多いと思います。
by achami (2009-07-19 23:04) 

春分

どこまで本当かわからないですが、山には慣れた人だけを集めたと社長は言って
ましたね。ニュースは、北海道の山は違うと言ってましたね。私は知らない世界で
すけども、7月でも東京の真冬並になるとは本当は知りませんでした。次の日には
半袖の服で同じあたりを登ってましたね。ツアー会社は然るべき償いをするとして
人の生き死にはやはり神仏の司るところか(神仏は信じてませんが)。
生き残った爺様、たいしたものだなぁ。総合力。その通りではあると思います。
by 春分 (2009-07-20 12:04) 

カズ

☆sara-papaさん
いろいろと詳しい状況がわかってきているようですが、何か起こるべくして起こった感じでしたね。

☆ララアントさん
今は登山をする人が増えていますよね。趣味としては本当にいいものだと思いますが、ちょっと安易に釣られすぎているんじゃないかなと思うことも多々ありますね。

☆旅爺さん
ほんとにねー、どうなってるんだと思ってしまいますね。
旅爺さんのアドバイスはいつも本当にありがたいです。気をつけて楽しみたいと思います。

☆いろはさん
ちょっとこのツアーは酷すぎた気がします。主催者もよくわかっていないところに素人さんを連れ歩いた感じです。明らかになった話からすると両方が素人だったツアーですよね。
私も改めて山の怖さを感じました。単独登山なのでしっかり準備しなきゃだめですね。

☆achamiさん
分野は違うけど似たようなケースですよね。
山海は臆病に行動するくらいでちょうどいいのですよね。気をつけましょうね。

☆春分さん
その後で明らかになったいろいろな記事を読むとツアー会社も参加者も両方が浅はかすぎた感じですよね。この遭難事故は素人が無免許で大型バイクを運転して高速を飛ばしているようなものだったのではないでしょうかね~。今まで事故がなかったのは本当にたまたまだった感じがしました。

by カズ (2009-07-21 20:47) 

こぎん

この山・・・アイヌ語なんでしょうが・・・弔う死・・・なんか偶然だけど、
禁忌な山だなって・・・勝手に思ってしまいました。
ガイドが初めて・・・って・・・そりゃ~ないよね。

この前、テレビで剣岳に三角点を立てるというドキュメントをやっていまして・・・
私は映画しか観てないけど、映画では立てたことになっている物語。
事実は立ててなかったんですね~。
その中で、年間2万人が剣に登り、インタビューでは・・・驚くほどの高齢の方々が・・・
いや~、凄いパワーだなって思ったけど、
あ~いう映像を見ると、自分にも登れそうとか思っちゃう人が増えるんだろうな~って思いました。
私には無理だわ~。
by こぎん (2009-07-22 10:56) 

ももこ

ツアーにも参加できない亀足の私でしたが単独無謀登山してきました、
怖い山の世界で運良く今日まで来ました。
もう多分縦走できないのが寂しいですが
臆病になってる自分がちょうどいい時期なのでしょう、
かってよく歩いた山の3っ4っに絞って楽しめたらなと思います。
健脚組みと言っても個人差があるし団体行動難しいですね。
by ももこ (2009-07-22 11:28) 

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