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女峰山のニョホウチドリ [奥日光]




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いろは坂を登っているとだんだん明るくなってきて背中から太陽が昇ってきたのがわかった。途中の黒髪平に停車してしばらく朝日に見惚れてしまった。生まれたばかりの空というのはいいものですね。



女峰山は男体山のお嫁さんの位置づけにあり標高もほとんど同じです。
どのルートも長いのですけどそれでも裏男体の「志津乗越」からが一番近い。5時半に到着しましたがすでに車が20台くらい停めてありました。連休中とはいえこんなに??と驚いてしまいましたがほとんどの人は男体山に向かいました。

志津から林道をしばらく歩き、馬立~唐沢小屋を経由して女峰山(山頂)~帝釈山を尾根歩きして富士見峠に下り、長い林道を歩いて志津に戻る周回コース。
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志津から林道を歩いていくとやっと見えてきました。
一番右が霧降高原です。一番左が帝釈山で、左から2番目が女峰山になります。女峰に直接登って帝釈山に行って下りるわけです。
山頂近くで日光東照宮の裏道から走って登って来た方と話をしましたがすごいことしますね(笑)。昔は家(今市)から走って往復したこともあるよと仰っていました。



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さらに林道を進むとだんだん近づいてきているけれどまだ遠い。男体山から直線距離で7キロ先にあるんだからそれは遠いだろう。
それにしても女峰山はカッコいい姿をしている。山頂部分が切れ落ちているのもよくわかる。
日光の山としては急峻な岩場を持っていて雰囲気が他の山とはだいぶ違う。頂上から帝釈山に向かうヤセ尾根はまるで谷川岳の一ノ倉沢の上の稜線のようである。



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それでやっと女峰山への取り付きに近くなります。馬立というのはこの辺ですね。
ここから笹の中を一度大きく下って涸れた沢を渡ると登山口です。





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しばらくは針葉樹林帯が続きます。
山頂直下から二本の涸沢が下まで続いており、このガレを何度か横切りながら高度を上げていくことになります。登山道の中心は樹林帯ですが。


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針葉樹林の香りというのはやっぱり気持ちがいい。
しっとりとした湿度と清々しい風、木から酸素が出ているのを感じられる。そこに身を置いていると体が浄化されていくよう。ブナなどの落葉樹が多い谷川岳あたりだとこの感じはない。







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男体山と大真名子山


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男体山


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ここは霧がやはり多い。
ガスってくるとここは霧降高原どころではないので深い樹林帯で道を見失わないようにしないと。





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クルマユリ



もう一度涸れた沢を渡ると水場があります。
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美味しいと評判ですが私はまだ2リットル持っていたので一口含んだだけ。





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男体山と大真名子山




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女峰山の山頂が顔を出す。直下は相変らずガレている。





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水場を過ぎて15分も急登すると唐沢小屋に到着。隣にボロい小屋があったはずだけど取り壊されていました。
ここで標高2240メートルくらいだから山頂はもうすぐ。
それにしても入り口の隣にハシゴが架かっていて2階から出入りできるようになっているのは雪が積もったあと用なんでしょうね。




小屋を後にしたら
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少し登るとまたまたガレ場の登場。この辺が森林限界なのかな。



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頂上直下のガレをトラバースして向こう岸に渡ります。
長い雨の翌日だったしこんなガレ場を霧の中でトラバースなんて落石が怖くて嫌だからガスが取れるまで少し待ちましたよ。
慎重に、そして素早く移動。





少し急登すると山頂に着きます。
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ぐはっ、山頂についたらガスで遠望利かず。
山頂にいた単独行のお父さんとお話をしたら、ここ4回目だけど晴れていたときがないんだよな~との事。
5回目がありますよ、お父さん!


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女峰山から帝釈山へのヤセ尾根は日光三険の一つ「馬の背渡り」。
この山の醍醐味はやっぱりこの尾根歩きでしょうね。



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まず女峰山山頂から急峻な岩場を下ります。




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山頂から少し下って鞍部に降りる。ホッと一息して振り返ると、急な崖だな。





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帝釈山に向けて歩き出す。ああこの稜線は楽しい。



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さらに進んで振り返ると女峰山が、うわ尖ってる。




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(クリックで拡大)
右が唐沢小屋方面、左の稜線は霧降高原まで続く







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再び振り返り帝釈山に進む。




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鞍部の中間点くらいの足元は切れ落ちている。もし落ちたら上がって来れないだろうな。
それにしてもここは実にいい山だ、本当にいい山だなと歩きながら強く思った。






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最後登りきるとそこが帝釈山の山頂だった。残念ながらもう霧でほとんど視界がない。少し待ってみたがますます霧が深くなってきたので富士見峠に下山することにした。



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えぐれた樹林帯をかなり急降下して行く。



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420mをひたすら下る。




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富士見峠
ここから志津までの荒れた長い林道をひたすら歩いて帰る。帰り道は林道までガスに包まれてしまった。これが山の中じゃ道を見失うこともあるだろうなと思った。
とにかくお腹がすいた。長い林道だった。




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ニョホウチドリ(女峰千鳥)
女峰山で発見により命名されています。シラネアオイの日光白根もそうですが名前を冠している山域で見るのはなかなかいいものです。

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オノエラン

知名度では男体山や白根山に劣るが、女峰山は日光で一番いい山かもしれない。
美しく、そして恐い山だ。






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コメント 18

旅爺さん

だからどうしても一匹狼になっちゃうんだよな~・・・と思う登山でしたね。
仲間と行くと行く先の意見が分かれちゃうけど、一人だと気ままだものね。
かなり危険も伴うけど止められないその気持ち分かります。
女峰山はじめ山々が待っててくれたような気分にもなるよね。
カズさんの気持ちが踊ってる様子も伝わります。でも まだまだだね、頑張れ。笑

by 旅爺さん (2009-07-25 07:14) 

ララアント

カズさん こんにちは。

朝日は どうして あのように美しく 神々しく感じることが
出来るのでしょうね~!!

ちょっと 趣が違う風景だと思いましたら "針葉樹林地帯"
>そこに身を置いていると体が浄化されていくよう<
それぞれの山で色んな体感が出来るのですね。。。

宮崎駿さんの記事 ゆっくりした時に 読んでみます。

今日は PCの前に座っていると 汗が噴出してくるような
暑さになってきました。
by ララアント (2009-07-25 13:17) 

よしころん

はじめての単独山行よりただいま帰還しました。
電車で行けて、行ったことがある山で、なお且つ危険が少なそうな山ということで、奥多摩の御岳山、奥の院まで。
雨上がり、まさに針葉樹の香りが山を包んでいました。
一人で歩くカズさんの気持ち少しわかったかな ^^;
女峰山、かなり厳しそう!ここは一人は無理~!
by よしころん (2009-07-25 15:55) 

カズ

☆旅爺さん
山は慎重にやりたいですね。と言っても予想不能の事態が起こるもの。特に日光あたりだと山が深いからいつも怖いなと思いながら歩いています。

☆ララアントさん
朝日は同じものがないので何度でも見たいですよね~。早起きして山の上にいないとなかなかこれがまた見られないのですが(笑)。
天気が安定しませんね~。どうみても梅雨は明けてない!!

☆よしころんさん
お帰りなさい!東京の西からもうお帰り!?
御岳山て確かレンゲショウマが有名でしたよね??えらんさんブログで拝見した事があったのを覚えています。お花が咲くのはもう少しなのかな。
女峰山はとてもいい山だと思いますよ~。樹林の深い谷川岳みたいな?うわ、こわっと思う箇所もありますから無理におすすめはできませんけど、私は非常に良い山だと思っています。ちょっと大人な山ですね。
by カズ (2009-07-25 17:15) 

ぐりこママ

いつも遠くに見ている日光連山ですが。。。
男体山を反対側から見るのなんてなかなかないな~^^
女峰山もこんな山なのですね!とてもカッコいいけれど、急な崖とかあって怖そう~~!
今日やっと至仏山に登ってきてヘロヘロな私は、「カズさんもみんなも凄いね~!」という感想です(笑)
by ぐりこママ (2009-07-25 19:42) 

カズ

☆ぐりこママさん
おお~!至仏山に登ってきたんですね~~!!
小至仏の先が山頂かと思ったらまだまだ至仏までは先がさらにあったとか、岩がツルツルだよ~とか、たぶんそんな山行になったんでしょう(笑)。
お花のほうはまだたくさん咲いていたはずですけど20日前とはだいぶ違う感じになっていたんでしょうね。ともかくおつかれさまです!

by カズ (2009-07-25 20:05) 

sara-papa

小学校の遠足といえば秩父の山々を歩き、確か修学旅行で日光を訪れた時には男体山を登ったような記憶が。。。(当時いろいろ登っていたので記憶になく(>_<))
女峰山もいずれ挑戦しなければと、シュミレーションしちゃいました![__わーい]
by sara-papa (2009-07-26 15:21) 

いろは

こんにちは^^
ご来光が見られるなんて素敵ですね!
余程早くから登らないと見られないのでしょうね〜
やはり神々しい感じがします。
女峰山を見せて頂くのは初めてだと思いますが、結構険しいところを通って行くようですね。

ニョホウチドリ、名前は聞いた事がありますが、女峰山で発見されたのですか・・・
で、ニョホウチドリですね。 美しいお花ですね〜♪


by いろは (2009-07-26 16:52) 

カズ

☆sara-papaさん
遠足、修学旅行で日光というのは定番でしょうね~。男体山はとてもきつい山なのですが確かに子供のときに登った山は夢中なのでなかなか記憶に残ってないですね。
女峰山は山好きな方でお天気であるのならば非常に良い山だと思います。登り甲斐もありますし展望もいいので機会がありましたらお出かけくださいね!

☆いろはさん
関東の梅雨明けはどうみてもまだしていない感じなのでお天気の判断がとても難しいです。今は期待せずに行ったら予報に反して天気がいいとかそんなのばっかりです…。
女峰山は岩場があって日光の山としては雰囲気がだいぶ違いますね。霧降高原の稜線の一番標高が高い山なので霧もとても多くて気をつけなきゃいけないですね~。
ニョホウチドリもそうですが野生のランというのはいろいろ種類があって会えると嬉しいです!
by カズ (2009-07-27 06:27) 

marilyn

おはようございます~!
ものすごいところをお一人で登られるんですね~!
昨日、軟弱ものがツアーで、白馬へ行って帰ってきました~!
こちらからは晴れていたのに、栂池では雨になりました。でも、白馬では霧の中から、山々が時折顔を出してくれて、お花も咲いていて、久々に自然を満喫しました。
八方池までいったんですよ~それでも。お花もチョコっと撮ってきました。
大した写真が撮れなくて、^_^;ですけれど、2,3日うちにはアップします。
by marilyn (2009-07-27 08:02) 

カズ

☆marilynさん
白馬行かれたのですね~。今月末と伺ってましたのでそろそろかなと思っていたのですがお天気がすごく気になっていました。
霧もさらにアルプスを幻想的に見せてくれるはずですから記事楽しみにまっております~。お花もたくさん咲いていたでしょうね!どんな高山植物が咲いていたんでしょうね~。すごく気になります!

by カズ (2009-07-27 20:12) 

きのこ

私も女峰山の山容、とってもかっこいいと思いました!
昨日、初めて日光に行って来ました♪(大真名子&小真名子を除く)
登山道のお写真を見ていると、大真名子、小真名子の疲れた山行を思い出しました。笑
「それにしても大真名子に。。。なぜだ」←コレには大笑いしました。ホント、なぜだったのでしょうねぇ。少々登りごたえがあって(少々どころではなかったですが)、静かそうな山で、沼田から行ける山で〜と探していたら辿り着いてしまったのですよ。
思っていたより日光、近かったので、私もこれからたまには出没してみます♪
by きのこ (2009-07-27 22:05) 

カズ

☆きのこさん
天気予報が全然あてにならないので、梅雨が実質まだ明けていない今は本当にお出かけのタイミングが難しいですね!雨の予報だとどうしても躊躇してしまい、それで朝ゆっくり起きたら青空だともう~。この悶々(もんもん)とした気持ちをどこにぶつければいいのかと(笑)。ストレスたまります。
あー、日光!行きたかったなあ。小田代ヶ原はおそらくお花畑だったんじゃないでしょうかね~。
大真名子は登山口の志津に行くまでが結構大変ですよね。そして最初からかなりの急登だし小真名子の下りがガレていてちょっと怖いし。。
日光の山は縦走という感じじゃなくて一つの山を登って一度全部下って、それで再び違う山を登る、そういう感じの繰り返しなのでかなりタフだと思います。しかも新潟方面から比べると雪がそれほど降らないので木が生長しており森林限界も高いしなかなか樹林帯を抜けません。深い針葉樹の良さはもちろんあるけど、木が無いところの稜線歩きがやはり楽しいですからね。
日光白根なら沼田からは一番近いのとコースのバリエーションもあるので、夏から秋にかけてはなかなか楽しめるのではないかな?と思います。ただ、この山の人気は凄いので静かにというのは難しいかな~。いい山なのは確かですけど。
by カズ (2009-07-28 21:03) 

きのこ

ハイ、お花畑でした〜〜♪
下調べをほとんどせずに行ったので、びっくりしました。笑
本当に、最近の天気予報は当たらないですね!毎日全然変わっていってしまって非常に困ります。この予報に全国の登山愛好家の皆さんは振り回されっぱなしでしょうね。。。
確かに谷川岳や至仏山なんかに登ってしまうと、日光の山は敬遠してしまうかもしれませんね。
白根はやはり行きたいです。いい山なのですから人が多いのは仕方無いですね。
そうなると、必然的に狙うはスーパー早朝ですね!笑
by きのこ (2009-07-29 23:22) 

カズ

☆きのこさん
白根は早朝となると丸沼から少し先の菅沼から登る人が多いですけど、初めて行く山というのはやはり注意しなきゃいけないと思います。どんな天候になるかわからないし(霧、雷雨、沢の増水で動けずなど)、例えば足の捻挫でもあったら動けなくなりますから。シーズン中の白根なら週末のそこそこな天気でしたら人は必ずいますけど、
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090723/dst0907231035005-n1.htm
つい先日もこんな事があったばかりなので、十分に注意する必要がありますよ。この方は幸いにも翌日無事と判明しましたが、道迷いだったそうです。
やっぱツェルト(簡易テント)くらいはいつでもザックに入れておいたほうがいいのでしょうね。ツェルトは大きな布ですから軽いしサイズもジュースの缶一本くらいの大きさになります。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/icisp/a5c4a5a7a5.html
使わないに越した事はないわけで、保険ですね。
by カズ (2009-07-30 21:06) 

カズ

上のリンクのオレンジ色の一番安いのでいいのですよ。
いい事書いてありますよ。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1675955.html
by カズ (2009-07-30 21:17) 

きのこ

そうですねぇ、私もずーっと購入を考えていますが、まだ持っていません。
質問のページもすべて読ませて頂きましたが、私もやはり、持っている方がいいと思います、単独なら特に。だったら持てよー!ですね・・・。
お金で買えるのですから、楽なもんですよねー。

最近、やっと山の怖さが少しずつ理解できてきたのか、勿論人だらけの山はあまり嬉しくありませんが、ある程度人がいて、登山道も分かり易い山がいいな〜と思います。山に行き続ける限り、周りからは心配されると思いますが、行きたいと思ったところには行ってみたいし、今の自分では行けないのであれば、行けるようになりたいと思います。
危険はいつでもどこにでも潜んでいるのですよね。気をつけます。いつもありがとうございます。
by きのこ (2009-07-30 23:06) 

カズ

☆きのこさん
北海道の事故もそうでしたが遭難する時なんていうのはメンバーがバラバラになっているもんなんですよ。それくらいパニックになるから遭難するんで。
だから普通の常識じゃ考えられないことが起こるのでこういうのは自分で身を守らなきゃいけないんです。
もちろんきちんとしたチームならそういうことは未然に防げます。危険になる前にやめるか、何らかの対処をするからです。
ツアーでは絶対にバラバラになります。
単独で行くならそれは自分でやらなければ。

それと、単純な滑落というのは誰もが危険があると思っているところでは滅多に起きないのですよね。なんでここで??と思うところで滑落や転落は起きますね。
疲れてきた時とか、帰りの最後で気がゆるんで近道をするとか、だいたい本当の些細なことがきっかけで事故は起こっています。
共通しているのは、疲労しだすと頭が山に集中してませんから。ボケーッと何も考えずに歩いているだけのことが多い。それは私もきのこさんも山で経験があるはずですね。
だから「疲れないだけの体力をつける」「疲れないように歩く山歩き」って本当に大事です。

by カズ (2009-08-01 12:28) 

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